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連合国家・ユースティアス
俺はそこの軍に所属するユウキ・マツシマ。歳は17歳で階級は少尉。
今、世界はウトピヤとユースティアスの二国に完全に分かれており、二国間での世界対戦の最中である。
最初の内は多大な魔力を持つ者の多いユースティアスが優勢だったが、ウトピヤが魔導機関というものを開発してからはすっかりユースティアスは押され気味で、既に王国領土の6分の1をウトピヤに制圧されてしまっている。
魔導機関とは、本来生物の体でしか精製されず、生物の体にしか流れないはずの魔力を何らかの技術で作られたコアから精製し、それをコンデンサに貯蓄する事で魔力が低い者でも簡単に高威力の魔法を使えるという代物である。
ウトピヤはこれを、武器や兵器、また乗り物等にも使っている。最近では雑兵がもっている武器まで魔導機関による魔導ガンで、ユースティアスは圧倒されている。
王国も、何度も魔導機関のコアである魔導コアの解析をしようと帝国兵の武器を奪取するが、どういうワケか帝国兵から所有権が離れると途端にコアが炭になりまったく解析が不可能なのだ。帝国が技術が漏れない様に何らかの細工をしているみたいだ。
「ユウキ!時間よ!」
「はい!今行きます!」
凛々しく通る声に呼ばれて立ち上がり、声のした方に駆け寄る。
声の主の隣に立って、舞い上がる砂埃を吸い込みながら乾いた地面を踏みしめる。ちょっとむせた。
「私はあくまでサポートしかしないからね」
そうに話しかけるのは、さっきの声の主、ニーナ・ワーカー大佐。ボンキュッボンなナイスボディの29歳だ。
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