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「分かってますよ。大佐の手は煩わせません。俺一人で十分ですよ」
「よく言う、死んでも知らないわよ?」
「その時はまた考えます!」
そう言いながら腰に装備したロングソードを引き抜き、両手で下段に構える。
大佐もそれに合わせて自分の刀を抜刀し、少し姿勢を下げる。
それを確認したと同時に、左足で地面を蹴り飛ばして前に突進する。
前方には帝国兵が8人。内3人が剣を持ち、他5人が後ろで銃を構えている。
恐らくはアレも魔導ガンだろう。
とりあえずは前の剣士達をどうにかするのが先決だ。
「邪魔だッ!」
下に構えた剣を上に振り上げ、帝国兵の一人の胸部を斬り付ける。
その後直ぐ様横にいた帝国兵に上から斬りかかるもそれは相手の剣で受け止められる。
動きが止まったのを狙って後ろから敵が斬りかかってくる。
それを、受け止められていた剣を強引に振り払いながら鍔迫り合いから離脱して攻撃を防御する。
このまま鍔迫り合いしててもまた攻撃されるだけだ。
そう思い立ち防御したまま相手の腹部に蹴りを入れる。
衝撃に耐えきれずよろけた相手の喉元にすかさず突きを入れると、剣は喉に突き刺さり相手兵の命を奪う。
刹那、後ろから甲高い金属音が聞こえる。
振り返ると、大佐が敵の剣を刀で受け止めていた。
「ほら、今一回死んだよ」
その言葉が終わらない内にその敵の懐に飛び込んで剣を一閃する。
「いえ、気付いてましたよ?あれくらい簡単に避けられますって」
「よく言うわ」
見え見えの嘘をついてみる。
憎たらしい俺の発言に笑いながら返してくる大佐。
「さぁ、次よ」
「ですね。こいつらは俺の方が得意ですよ!」
そう言って再び敵に向かって駆け出す。
すかさず敵の一人が自分の武器の引き金をひくと、こちらに向けられた銃口から蒼い光線が放たれる。
しかしそれを難なく横に飛び退いてかわし、再度走り出す。
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