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なんで? が、頭をグルグル回る。あれだけ私と直人さんの事を考えてくれていた人が、何故この場にいて拍手しているのか。 「何も心配する事はないわ。 愛する人の所へ、堂々と行きなさい」 何故、こんな事を言うのか。 でも。 安心感が胸に広がる。 本当に みんなに認めてもらえてるんだ、って。 私は ――朔さんの所へ行っていいんだ、って。 マネージャーにお辞儀をして、しっかりとお父さんの腕を掴んで、歩き出した。 その先には、あの頃の笑顔を浮かべた愛しい人が、待っている。 end。
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