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鈴乃先輩が一瞬こっちを向いた気がしたけど、俺は構わず歩き続けた。
学校を出て、寮へ向かう。
その途中で雷門の制服を着た4人組みとすれ違う。
あ、氷柱だ…。
氷柱「あれ?想羅じゃん、何してんの1人で…。」
筑夜美「背高い…。」
レイ「今日は一緒じゃない…の?」
ましろ「想羅君おっきいね!!うちにも身長分けてよ!」
想羅「…別に…何でもないよ。」
氷柱「…そう?相談事ならいつでも言えよ!聞いてあげるからさ!!」
想羅「うん、ありがとう。」
いつだってそうだ。
俺は何回人に迷惑をかければ気が済むんだ…。
自分が嫌になる…。
氷柱達と別れてまた一人で歩く。
俺は鈴乃先輩が好きだから、好きだから告白だってした。
そしたら、鈴乃先輩も好きだって言ってくれた。
友達としてじゃなくて…。
ちゃんと、異性として。
嬉しかった。
なのに何故だろう…。
心にポッカリ大きな穴が開いたように……。
とても虚しい…。
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