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鈴乃先輩にもっと触れていたい…。
ちゃんと沢山会話したい。
そう思うのに…出来ない。
今まで人と関わる事を避けてきた俺にとっては珍しい事かもしれない。
それは鈴乃先輩だから。
大好きな鈴乃先輩だからそう思える。
俺はただ逃げてるだけ。
人のせいにして、逃げてるだけなんだ。
自分から関わろうとしたことなんて一度もない。
俺は馬鹿だ。
どうして気付かなかったんだろう。
だったら今関わろうとすれば良いじゃないか。
何でも出来ないって決めつけてるからいけないんだ。
鈴乃先輩の所へ行こう…。
鈴乃「想羅くん!!勝手に練習抜け出しちゃダm」
想羅「鈴乃先輩…!!ギュウッ」
来てくれた…。
鈴乃先輩が…追いかけて来てくれた。
きっと火藤先輩に頭下げて…走って来てくれたんだ。
本当に俺は…馬鹿だ。
鈴乃「ちょっ…想羅君!?…どうしたの?」
想羅「…俺、部活中だって寝ちゃうし、今だってこうやって練習抜け出しちゃうし…。本当に迷惑ばっかかけちゃうけど…こんな俺でも先輩は…鈴乃先輩は…俺の事…好きでいてくれますか…?」
俺はいつになく真剣に言ったつもりだった。
だけど鈴乃先輩は俺の腕の中でクスクスと笑い始めた。
鈴乃「想羅君のばーか(笑)…そんな事心配してたの?…そんな想羅君が好きだから付き合ってるんじゃない///好きじゃなかったら付き合ってないよ!」
想羅「…っ…///」
鈴乃「…想羅君もしかして…寂しかった?」
悪戯っぽい笑みを浮かべる鈴乃先輩を見て、やっぱり俺は鈴乃先輩が大好きだと確信した。
想羅「…さ…寂しくなんか…///…なくないです…。」
俺は今より抱きしめる力を強めた。
…寂しかった。
でも鈴乃先輩がいるからもう大丈夫。
これからは自分から…人と関わって行けるように頑張ろう…。
鈴乃先輩が教えてくれたから。
想羅「…ありがとう…。(ボソッ)」
鈴乃「うん?想羅君何か言った?」
想羅「…いえっ…な…何も…。」
大好き…鈴乃先輩…。
終われヽ(^0^)ノ
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