995人が本棚に入れています
本棚に追加
―教室の放課後―
天村「ねぇ。今日一緒に帰ろう!神崎の家でゲームやりたいし。」
元気良く天村が言うと、女子生徒がキャー!!と色めき立つ。
東堂「俺もお前に勉強を教えてもらいたい。今日は部活はない日だからな。」
東堂が言えば、惚れ惚れとする女子生徒
。
神崎「いや。俺は用意があるから、今度にしてくれよ」
俺が断ると冷たい目で見ながら、
女子1「天村君達が誘ってるのに、何断ってんのよ!」
俺だけに聞こえる様に言うなよ。うるさい奴らだな。
神崎「用事があるからって、
言っただろ。」
女子2「あんたの用事なんてたいした事無いでしょ!天村君達を優先しなさいよ。」
また勝手な事ばかり、でもここで反論しても時間の無駄。
長年天村と東堂に付き合えば、こんなトラブル日常茶飯事だ。
教室内に居る男子生徒の冷たい目線が(早くどこかに連れて行け)と言っている。
俺に味方はいない。
神崎「早く帰ろうぜ。」
天村達に帰りを促す。これ以上教室には居たくない。文句も聞きたくない。
俺達が帰り支度を終えて、帰ろうとすると、女子生徒達が立ち塞がり、
女子3「私達も途中まで一緒に帰ってもいい?」
可愛い声をよく出せるな。俺には悪魔にしか見えない。
天村「いいよ。みんなで帰った方が楽しいからね。神威も雅也もいいでしょ。」
東堂「俺は構わない。」
神崎「分かったから。行くぞ。」
そして居心地が悪い教室から
出た。天村と東堂は女子達と
話しが盛り上がっていた。
俺は無視され、会話に入っていない。俺は毎日こんな感じで巻き込まれる。普通の日常を送る事が長年の俺の願いだ。
最初のコメントを投稿しよう!