季節外れの桜

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「ん?山崎さん怪我してるんですか?血の匂いがしますけど。」 「俺がやられるわけないやろ。敵の返り血や。」 「なあんだ。僕てっきり山崎さんが弱くて怪我したのかと思いましたよ。」 「俺がそんなヘマするはずないやろ。沖田はんやあるまいし。」 顔は笑っているが二人とも目が笑っていない。 「そういえばこの間の試合、まだ決着ついてなかったですよね?」 そういうと沖田はスラッと刀を抜く。 「つけますか?ここで。」 「俺は別にええけど?沖田はんこんな暗闇でできんの?」 「僕を馬鹿にしたら後で痛い目みますよ?」 沖田は刀、山崎はクナイをかまえる。
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