逢★ じゃあ、オレたち付き合おうか。

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  …どれくらいそうしていたんだろう? 私は時間も忘れて、ボーッとその光景を眺めていた。 「―――…ん、あれ、夏乃?何してんの」 …絵の中の人物が私の名前を呼んだ。 その声で私はハッと我に返る。 ヤバい、ボーッとしちゃってた。 ていうかこの声… 「………陸?」 私は窺うようにして、窓際に歩み寄る。 逆光で見えなかった表情がやっと見えた。 そこにいたのは、クラスメートであり男友達の陸だった。 道理でシルエットがキレーなはずだ。 陸は足をぷらぷらしながら、私に話し掛けてくる。 「珍しいね、夏乃がこんな時間までいるなんて」 「うん。ちょっとね…用事あったから」 「ふぅん」 …彼氏にフラレる、っていう用事がね。 窓際までたどり着いた私は、ペタ、と窓に手をついて、軽く嘆息した。  
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