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―――え?
目線を上げた先に見えたのは、陸の私をまっすぐと見る瞳だった。
「―――…陸?」
何で、そんな目で見るの?
いつもと雰囲気違う…
「………………オレも。」
ぽつりと陸が呟いた。
「え、……オレも、って何が?」
私の言葉に、陸の目線が私を真っ直ぐ貫いた。
「…………オレも、さっき彼女にフラれた。」
フラれた…?
陸、が…?
「――――はっ!?な、なんで!?」
私は思わず叫んでいた。
だって、涙も、自分がフラれたショックも、すべて吹き飛んでしまうほどの衝撃の言葉だったから。
―――このイケメンがフラれたぁっ!?
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