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「あの壁のメッセージが見えたってことは悩んでるんだろ?それも怪異絡みで」
月城くんは私の目の前まできて、何だか面白そうに話す。
でも私はもう一つだけ気になることがあった。
私は目を細め、背の高い月城くんを睨み付けるように、私が出来うる限りジト目で言った。
「あのメッセージって嘘でしょ」
私がそう感じるのはこの部分だ。
『願いが叶う』
あのメッセージが月城くんが書いたもので、月城くんが悩みを解決するんならこの部分は嘘になる。
「嘘じゃない。言ったろ?『怪異絡み』って。解決出来る事をここに持って来るんだから嘘にはならない」
うわお。随分な自信で。
月城くんが言ってる事は、つまりは怪異絡みなら絶対に解決出来るって事だ。
まあ、私も聞いて貰う側なんだから文句は言わない方が良いよね。
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