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じゃあ、早速聞いて貰うとしよう。
「あの「その前に!」うわっ!?」
急に月城くんが指を指してきたので、体を咄嗟に反らす。
漫画ならばビシィッ!!と、効果音がついていた事だろう。
「謝って貰おうか」
「へっ?」
おっと、間抜けな声が出てしまった。
それより謝る……?
体を反らせたまま月城くんの顔を見る。
どうやらご立腹のようだ。
かと言って私は、謝る理由も無いのに謝るほど素直じゃない。
謝る謝る謝る…
謝る理由を脳内のデータ内で検索する。
暫く脳内を探していると、一件だけヒットした。
「もしかして…雑鬼投げたのバレてた…?」
コクリと月城くんが頷く。
ありゃ……これは謝らないと。
「ごめんなさ「俺じゃない」ふぇっ?」
ズイッと月城くんが手を突きだしてくる。
必然的に体を更に反らす事になるため、かなり辛い。
「こいつに謝れ」
「ふわっ!?」
ズテーン!!
額を小突かれて転んでしまった。
「いたた…」
お尻が少し痛むが、立ち上がる。
閉じていた目を見開いた時、不思議なものが目に入った。
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