壁に書かれたメッセージ

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「え?えと……その子誰?」 「さっきの雑鬼」 はい? いやいや、そんな駄洒落が聞きたい訳じゃなくて。 「その子誰?」 「いや、だからさっきの雑鬼」 「姿の変わる雑鬼何て聞いたこともないよ!?」 これでも私は陰陽師の娘だ。多少は知識もある。 今まで沢山の怪異関係の本を読んだけどそんなの知らない。 「だってこいつ雑鬼じゃねぇもん」 はい? ………何か私、驚いてばっかりだな… それより雑鬼じゃないって……………!! ――――まさか 私の頭の中に一つの考えが浮かぶ。 でもそれは到底信じられない…いや、信じたくない話だった。 だって…… 私、死んじゃうかも…
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