壁に書かれたメッセージ

4/29
前へ
/29ページ
次へ
私の家、天上院家は、名前の立派さに負けず劣らず、結構有名な家だ。 それがまあ、世界に名を轟かせる会社のお家だとか、昔は王家だったとかならどれほど良かったか… なんと私の家は昔から代々伝わる陰陽師一家なのだ。 お母さんは専業主婦だが、お父さんは、テレビとかにも出演する有名な霊能力者だし、お婆ちゃんは、その筋ではとっっっっても有名なイタコで、二人とも、連日依頼が後を断たないと言う。 そんな人達のいる家に産まれたからには私にも勿論、霊能力は有るわけで…… 現在、私、修行中の身であります… 修行のために家から離れて独り暮らししてます。 独り暮らしだと寂しいし、修行って言っても何するか分からないし… 正直、神様を呪いたい気分です… こんな一物いらないよ! 「はあ…」 私は溜め息を吐いて、隣の席に…あ、ちなみに今は授業中ね?視線を向ける。 「スゥ…」 そこには一人の男子生徒が寝息をたてていた。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加