光と闇の狭間にて

壁に書かれたメッセージ

「今日も頑張ったなぁ～」

私は誰もいなくなった教室で伸びをする。

さて、帰ろうか…

鞄を背負い、今日の晩御飯の献立を考え出したその時だった。

『シクシクシクシク…』

――ああ、またか。

私は教室の隅に目をやる。

そこには、私達と同じ学園の制服を着た女の子がいた。

その子は教室の隅で膝を折って泣いていた。

「ごめんね…」

私は教室を出た。