黒と、黒。

4/4
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
建物をうろうろと移動… 独りって良いなぁ、と思い耽っていた。 建物には変な扉があり 見知らぬ部屋に繋がっていた。 面白半分にロイドは立ち寄る 部屋には赤い髪が素晴らしくて綺麗な女性の写真があった! 彼女の写真は必ず、切り取られている?状態だった 良く見てると、 確実に誰かが居るのだ。彼女の隣に…必ず。 微笑んで幸せな写真は彼女の隣に空欄の人型 写真の枚数を重ねる度、彼女は心を開いているようだ とても空欄が悲しい。 日付は15年前… 写真を切り取った人物は空欄の人物が 憎かったのだろう 後ろの壁には、何か書いて有るようだ。 ロイドは部屋の証明のスイッチを探した。 電気を付けると、赤いペンキでこう書かれていた “お前を完全に壊してやる!” 黒い散らばった紙切れもある… ロイドはそれを見た 一切れの紙切れは、空欄の人型が千切られている ここの近くを通る足音がした 金属の鈍い音が響いた 静寂に包まれた 誰かがドアに鍵を掛けた。 ロイドは窓から、出れば大丈夫だと思った 部屋に書いてある ノートは、沢山の忌み嫌うような言葉と…… 『彼女を返せ』があった でも・いつの日か 『彼女も、壊してやる』に変わってしまった……ノートは、段々内容が…豹変していく 『いつか…アイツ等の子供も壊してやる!!!!!』 ロイドは、ノートを読み終えて気が付いた… 「出口、通気口しか無い…窓もない。」 しかも…高い場所にある シルバーみたく手を変形できるだろうか… 体をこんなに、縮ませたのも右腕の性だろうから 自分にも…出来るだろうか。 変型してゆく 身体中の傷みが、脳裏に走った 「何だよ…頑張れ、頑張れ って。 アイツ、何かしたっけ?僕を此処に連れてきて 汚名返上するとか…って間違えてるし」 アイオ・ライトが何をしたか考えてた… ドアを乱暴に、いじる金属音と鈍く叩く音が響く 「空かないじゃない、野良犬!チョッ!手、貸しなさい 右手の方よ!右手!!!!」 金切り声を出しながら、ひょろっちい弱々しい白い腕がドアを貫通していた! 仕方なく右腕を出した 「行くわよ、野良犬!何も考えないのよ! いい??わかったわね!! 考えた瞬間…そこん所だけ真っ二つだからね!」 閃光の様な蒼白い光が手に集中した瞬間… アッと言う間に ロイドはドアの外に出ていた。 「アイオ・ライト お前、ソレ…どうやったんだ?教えてくれ!!!」 わくわくしながら ロイドは聞いた
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!