止まった時間の始まり

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『リリィ、この森には入っては駄目なんだって… 化け物が居て、全て飲み込んじゃうんだって…。』 僕は、何で此処に居るの? 「リリィって・誰だ?」 僕の住んでいた町には、もう僕しか居ないらしい。 「ほう、貴様は記憶が無いのか?話しても…… それしか 覚えて居ないのか?」 「知らない…」 男は、ケタケタ笑っていた 「主、悪趣味ですよ…君は、 女の子のしてそうな 硝子の指輪していますね?何故でしょうか?」 少年は、真面目に。質問を出している 「知らない……何にも」 「ククク、貴様は。抜け殻だ…命と体しか… 守れなかったのだよ、弱い奴だだから・食われ無かった のかも、しれないな…。」 男は楽しそうに、実に愉快に笑っていた 「主、気色悪いです! 君の名前は。 ロイド・スタンウェイ 年齢は18歳、市役所で調べてみました。 リリィ・ホワイトの事でしょうか?多分…。 彼女の行方不明・三日後に 君以外、全ての町の住民は、無くなっています」 「人間を喰う奴は、マリオネットしか居らんよ… シルバー、ロイドに儂等の事を話ても良いか?」 「ロイドさんを巻き込むのですか?阿呆の主!!」 男は眉を歪まして言った。 「マリオネットは、生き物でも無機物でも 倒せないからだ…。」
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