エルン・ヴィクト

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「終わったみたいだな」 タイミングよくアルトがでてきた。 アルトがあたりに散らばった薪に目を向けると、薪はふわふわと浮き上がり様々な道具を保管する小屋の横に綺麗に積み重なった。 「いーなぁ魔法扱えて」 「それを補うための怪力なんじゃないか?」 エルンは魔法が扱えない。 発動はできるが扱いこなすことができない。 原因としては魔法を使う源の魔力が少ないことと、技術のなさ。 日々増えづける力と違い、魔力が増えない。 この世界には魔法を使えるものは多くはいない。しかし魔法を扱えるアルトが身近にいるエルンからするとなんとも言えない気持ちがある。
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