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街まではかなり遠い為、魔法で移動する。
ここは孤島であるため陸地を歩いて大陸に行くことができない。加えて周辺の海にも魔獣がうようよいるため泳ぎ渡ることも難しい。
「…明後日かぁ」
嬉しくて自然と笑みが溢れる。
(今日は世界樹の下で眠るか)
左肘を腰にさした剣の柄にのせ木々の間から垣間見える月と夜空を見上げつつ歩きだした。ーーーー
しばらく歩くと目的地に着いた。木は生えていないが、生い茂る草が風に吹かれ、心地いい音色を奏でる。
ここには周りの木を圧倒する、巨大という言葉でも適切かわからないほどの、大木が天に向かいそびえ立っている。
頂上付近は雲を突き抜け全貌を拝むことはできない。
ここはエルンとアルトが初めてあった場所…
とても落ち着く場所だ。
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