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「日曜日に学校に行きたい?頭でも打ったんか?」
昼間過ぎ、6月。
暑い。
雄太が扇風機の前で涼んでいると
急に電話が鳴るので誰かと確認すれば
小さい頃から友達の門屋からだった。
電話を取らずに無視するか
あるいはだるいからパスとだけ言って
電話を切るか迷ったが、結局取った。
雄太なりの優しさ、だ。
「打ってねーよばか。
違うんだよとりあえず聞けよ」
門屋がそう言う時は大概は何かあるのだが
「パス、日曜日やからさ」
と、非情にも彼が電話を切ろうとすると
「うぉぉおおい!!」
こう門屋は叫ぶ。
日常。
「うっさいな!で、なんでまた今日学校行きたいんだよ」
「聞きたいか?聞きたいよな?」
「聞かん」
「わーかったわかった!」
雄太が面倒臭がっているのを察したのか
門屋は少々足早に話し出した。
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