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「あ、待って、この男の子かっこいい!」
ファッション雑誌を見ながら、水上さんが興奮気味。
「ほんと、花輪は恋多きだよね。誰か一人に絞れないの?」
緑沢さんが鋭い突っ込み。
「ええ…だって、この男の子もかっこいいし…野球部の中野君もかっこいいし…サッカー部の…」
水上さんが指折り数えながら、男子の苗字を挙げる。
「あ、もういい…」
放っておいたら、何時間にも及びそうな水上さんの熱弁を、緑沢さんが制した。
「……」
赤瀬さんは無言でファッション雑誌を捲っている。
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