弐の巻

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「朝霧、夕霧起きなさい」 お母様の声で目覚める。 「ん…おはようお母様」 「あれえ…もう朝?」 「今日は屋敷に行く日でしょ?早く準備なさい」 その言葉で現実に引き戻される。 横で夕霧の肩がビクッと震えたのが分かった。 「はい…準備して参ります」 「ほら夕霧も」 「……」 「向こうでは朝霧は小町(こまち)、夕霧は小梅(こうめ)と名乗るんだ。良いね」
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