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お父様が名前の事で念を押した。
これから屋敷に向かう。
庶民のあたし達は、歩き。
こういう所は不便だと思うけれど、仕方無い。
「行って参ります…」
「行って参ります…」
あたしの言葉の後を、夕霧が続けた。
「呉々も体は壊すんじゃない。桜姫をお守りするのだから」
「気を付けてね…私達の事は気にしないで」
お父様とお母様に微笑む。
自分では笑っていたつもりだけれど、上手く笑えていたかな…。
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