弐の巻

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□ 「初めまして。わたくしは桜。貴方達がわたくしを守るのね。宜しく」   言葉を発する元気も無く、只深く頭を下げる。 夕霧も同じ気持ちの様で、同じ行動を取っていた。 「今日は長旅で疲れたでしょう?今日はいいから、ゆっくり休んで頂戴」 桜姫の付き人の椿(つばき)さんに、案内され屋敷でのあたし達の自室を教えてくれた。 「此処が貴方達の自室。二人兼用だから。それと寝室も兼ねているから」 「他にも色々見せてやる」と廊下を歩いていると、向こうから二人の男の子が歩いて来た。 擦れ違った後聞いてみた。 「い、今のは…」
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