壱の巻

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「ありがとう、お父様!」 「だが先方が許すかどうかは、別の問題だぞ」 「…はい」 お父様が先方に掛け合い、特別に夕霧も一緒に行く事になった。 その日の夜 お父様とお母様と一緒に居られる最後の日。 何時も通り夕霧と布団を並べて、横になる。 「お姉様…起きてる?」 「起きてるわよ」 「怒ってる…?」 「いいえ。どうして?」
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