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「うわぁぁぁぁ!!」
男の悲鳴が夏の蒸し暑い廃墟中に響く。
「おいおい、あんまり大きな声出すなよ。誰かに見つかったらどうすんだよ」
少年がなだめるかのように言う。
何故男が悲鳴をあげているのか。
男は今、殺される。しかも、目の前にいる自分より年下だとわかるくらいのの少年に。少年の右手には妙な電磁波を発している刀がある。
男も混乱しているが、刀からビリビリなっているのでそれに気づいている。
「なぁおっさん。ボスは何処かな?」
「ひっ…あ…あ…」
少年の問いに対して全く答えようとしない。いや、正確には答えられないのだ。
あまりの恐怖に喋ることすらままならないのだ。当然だ、今目の前の奴に殺されるって解ると誰だってそうなる。
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