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(まあ、これ以上考えたところでしかたないかな)
暁人は立ち上がり、鞄を持って教室を後にした。
階段を二つほど下りて、校舎の一階につきすぐ目の前にある下足箱で靴を履き替える。
生徒玄関から出ると、周囲には他に下校する生徒は居なかった。
新入生などの帰宅組はあらかた下校を終え、部活動を行っている上級生が帰るにはまだ少し早いという微妙な時間帯だったからだ。
暁人は野球部が練習している校庭をぼんやりと眺めながら、その横にある道を歩いて下校する。
その視線の先ではリアル炎の魔球や文字通りの意味でレーザービームな送球など、とても『外』では有り得ないような技が当然のように使われていた。
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