214人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
❤初めてのデート?❤
「待たせたみたいや。ごめんやで…」
息を切らした たつやに…「早く着き過ぎたみたいやわ。急がせてゴメンね」
「お茶行こか?どこでもエエやろ?」
たつやが先に言葉を出した。
「うん!」
まいの笑顔を見た たつやは手を差し出した。
「さぁ!行こか」
えっ?と戸惑った まいだったが…
たつやの差し出した大きな手に自分の手を絡めた。
「まい…手ちっちゃ!」
笑いながら離れないようにギュッと握る たつやの手。
人込みを抜けるように行き着いたのは静かで小さな喫茶店だった。
そこで二人は時間も忘れて話をした。
初めての逢ったのが嘘のように話をする。
2時間ぐらい話をしただろうか…
たつやが言う。
「俺は本気やから」
まいは一瞬…耳を疑った。
息ができないぐらいドキドキする鼓動を感じていた。
「そろそろ帰らないと」
まいが言葉を出した瞬間…たつやの顔が曇る。
「そやな。帰らなあかんな。駅まで送るわ」
そのまま駅へと向かう。
最初のコメントを投稿しよう!