一陣、豊臣

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暗い暗い意識の中、俺は微睡みに意識を預けていた。それはとても心地が良くて、俺はそこから離れたくない様だった。 「大和!!!」 だが現実は…いや、彼はそうではないみたいで、無常にも俺の目を覚めさせた。 「…みつ、なり…?」 「どうして貴様はこのような場所で寝れるのだ!!!」 まだはっきりしていない頭を揺さぶられる、あぁそんなに揺さぶったら、俺揺さぶられっこ症候群になっちゃう…、…じゃなくって!!! 「三成、ここどこ!?」 「…貴様、ついにそこまで耄碌したか」 「そ、そんなにため息つかないでよ…!!」 俺の記憶が確かなら、俺は雷雨の中PS3を買いに行って、ソフト起動させたら雷で停電で二人が光って…俺は、彼らのどちらかの手を取って…あれ、俺は…どちらの手を取ったんだっけ…? 「ここは敵陣の真っ只中だ」 「…へ?」 「貴様が戦場に出たいと言うから連れて来てやったんだろう!!」 …俺が、戦場に出たいって?どういう事?俺は、二人と一緒に戦国にも来た、んだよな…? 「三成…家康は?」 「奴ならとっくに大将の首を取りに行った…貴様のせいでまた奴に先を越されたではないか」 「…ど、どんまい?」 「黙れ愚図」 べしっ、頭を叩かれた。…うーん、どうしても今置かれてる状況が解らないな…。 「三成、俺って誰だっけ?」 「…まさか貴様、とうとう頭まで…」 「うん、どうやらそうみたいなんだ」 にっこり笑うと、三成はまたため息を一つおとした。 「…貴様は豊臣軍の書類整備役の木代大和だろう」 「…は?」 「戦場で全く使えん貴様を、半兵衛様が雑用で使って下さっているのだ。その恩義は忘れるな」 「え、えっ?ちょっと待って!!!!」 俺、豊臣軍、なの?
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