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「疲れてないか、大和?」
「うん、大丈夫だよ」
大阪に向かって徒歩で帰る。今はその中間地点らしい、日も暮れてきたので今日はここで休むことにしたらしい。
「大和、刀を持て!!貴様の性根から叩き直してやる!!」
「えー、今から?」
「当たり前だッ!!」
みんなのんびりしてるのに、俺は今から特訓かぁ…まあ俺は戦えないからしょうがない、かな。
「三成、大和は疲れてるんだ。今日はいいだろう」
「何を言っている!!大和に必要な事だろう!!」
「今の大和に必要なのは休養だ!!」
「ちょ、二人も、ストップ!!」
喧嘩の多い二人だなぁ…。傘下も喧嘩が多かったのか、それとも…俺がいるから?
「2人共喧嘩しすぎ!!…今日はもう遅いしさ、寝よ?」
「大和!!弛んでいるぞ貴様!!」
「戦場で結構気疲れしちゃったみたいなんだ。三成も疲れたでしょ?」
「疲れてなど…!!」
「休むことも大事だよ、三成君」
「半兵衛様!!!」
半兵衛がやって来て、三成の頭をポンポンと叩いた。三成はそれさえも嬉しそうだ。
「今日は休んだほうがいい。それに、大和君と家康君に話があるんだ」
「大和と家康に…!!?なぜ私には…」
「三成君には僕と秀吉の傍にいて欲しいんだ」
三成に傍にいて欲しい…また何か行動を起こすつもりだろうか?というか、俺と家康に話って、なんだろう。
「じゃあ、後で二人は僕の所に来てくれるかな。三成君は警備を続けて」
「はい、半兵衛様!!!!」
…三成、輝いてるなぁ。
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