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織斗は何かを感じて止まった。
どうした?とイタチの声が聞こえる
ーなんだ?この嫌な予感ー
織斗と怪物の距離はまだ少しある。もう一回パンチを入れるには速度を上げないといけない。が
何かこっちに向かってきている気がした。
背中がぞわぞわする。
ハッとして織斗が下を見た瞬間、海のなかから、何かが飛び出してきた。
「おわっ」
上空に飛んだがそれは、織斗を追ってきた。
ーどうやら、あいつの尾
のようだなー
逃げ回る織斗にイタチが報告をする。
見ると確かに怪物と同じ色をしており、クネクネとうねっている。
先端は尖っており、刺されたら確実に死ぬことは手に取るようにわかる。
その尾の攻撃を左右、上下に飛びかわす。だが、大きな図体であるのに動きが早い。
かなりギリギリでかわすのが精一杯だった。
「おりゃっ」
また、右手を重機にかえ、尻尾をけん制しつつ、逃げ回る。
尻尾から逃げているといきなり尻尾が動きを止めた。
「なんだ?」
織斗も動きを止める。
尻尾はピクリとも動かない。
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