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ー織斗!後ろだっ!ー
振り向く暇も無く叩きつけるような衝撃が背中にはしった。
背骨がビキビキと悲鳴を上げる。
ひゅっと空を切り、織斗は飛ばされた。
海の上に叩きつけられながら、ぶっ飛んでいく。
バン、バンという爆音とともに、波が、たちあがり、
途中、岩礁にあたり吹き飛ばしたが、
それでも、速度は緩まず、
バァァァァンという男とともに離れ島の山壁に叩きつけらた。
砂埃が、もうもうとあがり、
その場に偶然いた小さな女の子があんぐりと口をあけていた。
砂埃が晴れるとそこには、赤と黒色の大きな球が現れた。
女の子が見ていると、球の表面が剥がれ、中から人が出てきた。
何やら一人でブツブツといっている。
「思わず、ダンゴムシを思い浮かべたのが、功をそうしたな」
「は?もうちょっとましな防御の仕方考えろって?!
無茶言うなよ!あの状況で!」
一人言を言っている間に球を構成していたものはどこかに消えていた。
一人で何やら怒っている。その人物に女の子は恐る恐る話かけた。
「あなた、誰と話ししてるの?」
その人物はビクッとして女の子を見ると、
照れたように頭を掻いた(ヘルメットをかくことになっているが。)
どうやらその姿を見られたのが恥ずかしらしい。
「誰とも話てないよ!」
というとじゃあと手を振って空へと飛んだ!
風が女の子の髪を巻き上げ、女の子は腕で顔を覆う。
風が止み、女の子が腕を下ろした時、そこには誰もいなかった。
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