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「ショック」
飛びながら織斗は両手で顔を覆った。
ー別に構わないだろ。織斗だとわかる要素はないわけだしー
イタチの言葉にぐずる織斗は、よっぽど聞かれたのが恥ずかしかったのか、しばらくすると、
ーこれから会話する時は頭のなかでするー
と誓った。
ーそんなことはどうでも良いが、お前のこの姿は今回の戦いに不向きだ。また、あんなのをくらったらただじゃ済まないぞ。
だいたい、この装備は全てが薄い、あと、顔がほぼまる出しというのも、いただけない。
今はお前の中に私のゼプトが入って強化しているから良いが、さっきのうちはのせいで大分強化が衰えている。もっと、装備を厚くしろー
とイタチは織斗を叱る。
ーそんなこと言ったって、重い装備だと避けれないし、動かせるか自信ない。ー
ーそれはお前の創造力次第だ。
時間がない。急げ。ー
イタチの投げやりっぷりに織斗はため息をついた。
だが、時間がないのは確かだ。
織斗の手がぶるぶると震えていた。どうやら限界が近いらしい。
「じゃあ、これが最後だな」
織斗は創造を始めた。
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