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俺が小学3年、旭兄ちゃんが小学4年の頃、旭兄ちゃんの両親が事故で他界した。
俺にも良くしてくれたおじさんとおばさんだったけど、その頃は死ぬってことがどういう事かイマイチ分からなくて。
親に連れて行かれた葬式で見た旭兄ちゃんは、大人達が泣いているのに、涙一つ見せないで、じっと両親が写ってる写真を見ているだけで。
旭兄ちゃんが泣いてないから、余計なんで大人達が泣いているのか分からなかった。
それから一週間後、旭兄ちゃんは親戚に引き取られていった。
これも最初聞いた時はよくわからず首を傾げていたが、旭兄ちゃんの「これからは守ってやれない。だから強くなるんだぞ。元気でな」という言葉で、旭兄ちゃんがいなくなってしまうのが分かった。
おじさんとおばさんがいなくなったことより、旭兄ちゃんが遠くにいってしまう事のほうが悲しくて悲しくて。
大泣きして、両親や旭兄ちゃんを困らせたけっな。
あの時の旭兄ちゃんの、困ったような、嬉しそうな・・・でも優しい目で笑う顔が綺麗で苦しくて悲しくて更に大泣きして・・・
「また会えるよ」って言葉を最後に、旭兄ちゃんはいなくなってしまった。
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