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ジリリリリリ・・・ カーテンの隙間から差し込む朝日の中、鳴り響く目覚ましを止め、俺は大きく伸びをして状態を起こした。 閉じそうになる瞼を擦って無理矢理覚醒。 ボーッとする頭で辺りを見回すと、見知らぬ壁紙と壁に添うように置かれたダンボールの山。 「・・・ここ、何処」 しばらくしてようやく動き出す朝の弱い頭。 「あー・・・、寮かここ」 やっと納得して立ち上がり洗面台へ向かう。 無駄に広い部屋を抜け無駄に長い廊下を歩いた先にある洗面台の前に立ち、目を向ける先には鏡に映った寝ぼけ眼の男。 少し茶色がかった耳まで掛かる少し長めの髪に、二重瞼。 目鼻立ちははっきりしていて、もう少し丸みを帯びた骨格ならば、女の子にも見えそうな顔立ち。 その顔が、不機嫌そうに歪んだのを見届けて、洗顔開始。
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