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洗濯機の音。 水の音。 古いものだが、一応全自動。 決まった、機械の考慮時間。 決まったリズム。 仕事着以外を、分別。 白いもの、黒いもの。 厚いもの、薄いもの。 布地の質感が似ていても、白と黒を一緒に洗えば、黒が負ける。 哲の赤いTシャツは色落ちしそうだから、ネットに入れて、赤いジーンズと一緒に洗う。 私のジーンズに色が移ればいい、などと思いながら。 「…あ~もう、鳥…なんでいつまでも喧嘩してるかなあ」 ベランダで順番待ちをしていたヒヨドリが、待ちきれなかったのか乱入して、リンゴそっちのけで大乱闘。 せっかくの休日の朝は、やかましいままだ。 むしろ、近所迷惑度が上がった気がする。 まあ、近所と言っても、哲が隣で、道を挟んだ向かいが工場兼社長宅だから、さして支障はないだろう。
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