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出会い
目が覚めると、俺は飛び下りたはずのビルのしたで仰向けに寝ていた。
おきあがると、目の前に見た目5歳くらいの女の子がこちらを少し怯えた顔で見ていた。
目は大きく、口は小さくとてもかわいらしい顔立ちだ
そして、その小さな口を開いた。
「お兄ちゃんが、私を育ててくれる、人ですか?」
俺は、片膝をついて彼女の身長に目線を合わせ、頭を撫でた。
彼女は少し驚いたがすぐに気持ち良さそうな顔をした
「そうだよ。これからよろしくね…えっと、名前教えてくれないかな?」
彼女は、笑顔で
「私は、神野ルナっていうの!よろしくね!柳お兄ちゃん」
神野(かみの)ってそんままじゃん
「よろしくねルナちゃん。何で俺の名前を?」
「私をつくった人に聞いたの!」
「つくった人?」
「うん!お兄ちゃん達は神様ってよんでる!」
なるほどね、神は天使つまり子供を“産む”ではなく
“生み出す”んだな
「わかった。んじゃ、改めてよろしくな。ルナちゃん」
俺は、そう言うと再び彼女を撫でた。
彼女をちゃんと育てなければ俺の願いを、この体質ともいえる性格を直してもらうためにも
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