出会い

1/2
前へ
/27ページ
次へ

出会い

目が覚めると、俺は飛び下りたはずのビルのしたで仰向けに寝ていた。 おきあがると、目の前に見た目5歳くらいの女の子がこちらを少し怯えた顔で見ていた。 目は大きく、口は小さくとてもかわいらしい顔立ちだ そして、その小さな口を開いた。 「お兄ちゃんが、私を育ててくれる、人ですか?」 俺は、片膝をついて彼女の身長に目線を合わせ、頭を撫でた。 彼女は少し驚いたがすぐに気持ち良さそうな顔をした 「そうだよ。これからよろしくね…えっと、名前教えてくれないかな?」 彼女は、笑顔で 「私は、神野ルナっていうの!よろしくね!柳お兄ちゃん」 神野(かみの)ってそんままじゃん 「よろしくねルナちゃん。何で俺の名前を?」 「私をつくった人に聞いたの!」 「つくった人?」 「うん!お兄ちゃん達は神様ってよんでる!」 なるほどね、神は天使つまり子供を“産む”ではなく “生み出す”んだな 「わかった。んじゃ、改めてよろしくな。ルナちゃん」 俺は、そう言うと再び彼女を撫でた。 彼女をちゃんと育てなければ俺の願いを、この体質ともいえる性格を直してもらうためにも
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加