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ルナは小学校に入学した。
しばらくは普通に生活していた。
すこし、お互い喧嘩もしながら仲良く暮らしていた。
しかし、ある日の事
ルナが、泣きながら帰ってきた。
「ルナ!どうした?なにがあった!お兄ちゃんに話してごらん」
ルナは、泣きながら
「あのねっ…ヒクッ。おっ同じ…ウッ、クラスの男の子にねっヒグッ。お前は、お、父さんやおがあさんはいないのかって言われでね。ヒグッ、…」
つまり、こういうことだったクラスでお父さんやお母さんについて作文を書いて発表したらしい。
ルナにとっての親つまり
生みの親である神はお父さんやお母さんでもないしかもよく覚えていないので、育ててくれている俺について書いて発表したらしい。
するとひとりの男の子に
「お前には、お父さんもお母さんもいないのかよ。変なの。お前は、お父さんとお母さんに捨てられたんだ」
と言われたらしい、確かにこちらでは身寄りのないルナを俺が、ひきとって育てていることになっている。
でも、俺は父親にも母親にもなれない言わば他人だ。
ルナは、なんだかさびしくなって不安になったのだろう
「ルナは、捨てられたの?ヒグッ…」
俺は、なき続けるルナをやさしくだきしめ
「違うよ、ルナは捨てられたんじゃない。けっして違うよ」
そう答えるしかなかった
だってルナと親にあたる神から引き離したのは俺にあるからだ
俺は、自分に俺のせいじゃないと言い聞かせるように
「大丈夫。俺がついてるから絶対にいつか親に合わせてあげるから」
そういって慰め続けた
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