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ルナに出会って色んな事があった。
共に、笑って泣いてたまに怒って、手を取り合いながら
でも、いつの間にか俺は神とした約束をわすれていた。
しかし、無情にもその日はやって来た。
今日は、ルナの人間界での
20歳の誕生日俺とルナが出会った日だ。成人になる
いわゆる、一人の大人になる日
その、嬉しい日を祝うべく
俺は、ルナのために豪華な料理を作りケーキをかって祝うつもりだ。
準備万端!でも、そんな嬉しい日にルナは朝から何だか悲しそうだ。
「ルナ?どうした?今日は誕生日だろ!喜べよ!20だぞ、成人だぞ!」
ルナは、静かにこう言った
「誕生日じゃないでしょ…私達が出会った日でしょ」
「えっ…」
「今日、夢の中で私の親…
神に会ったわ。そして、何もかも思い出した。
私が元々、天使だったことも私がなんで、あなたに育てられていたのかも!全部!」
ルナは、怒っていた
その時、俺も全てを思い出した。
俺が一度、死んだこと
神に条件付きで生きかえされたこと。
天使を人間界でそだててくれれば、一つだけ願いを叶えさせてくれること
その期限が、20歳であることも。
「あなたは、私を育ててくれた。優しくしてくれた怒ってくれた一緒に泣いてくれた励ましてくれた。
でも、それは結局自分の願いを叶えるため!」
ルナは、泣いていた。
「俺の願い…」
「柳は、私を愛してる訳じゃなかった、全部偽りだったんだ!」
「違う!」
「違わなくない!だって、神様いってた!
柳には、叶えたい願いがあるって!その願いを叶えさせるために今日が終わる直前に迎えに来るって!
それって、その願いのために私を育てたってことじゃない!ちがう?」
俺は、何にも言えなかった
「でも、ここまで私を育ててくれてありがとう。たとえ、偽りであっても私は幸せだった。
だから、あなたの願いを叶えさせてあげる、もうすぐ今日が終わるそろそろ迎えが来るわ。」
「待ってくれ!ルナ俺は!」
その瞬間、目の前が一瞬光ったと思うと、真っ白な空間にいた。
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