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その大量の紙袋の中には、ウィッグやらだて眼鏡やら服やら、とりあえず、変装道具が用意されていた
「雅はー、どちらかというとかっこいい系の顔だから、ウィッグは絶対これでしょ!?
それで…」
しばらくは、母さんのおもちゃにされ、着せ替え人形のようにされた
この人…、完璧遊んでるよ…
娘が男子校に行くというのに…
薄情な親だ…
「そういえば、入学式っていつ?」
「明日よ
あー、これもすてがたいわね!」
「は?」
呆けた顔する私の前で、服を着せ替えている母さん
「…………いやいやいやいや」
「んー、やっぱこれにはこれがいいかな?
雅はどう思う?」
「いやいやいやいや、そんなことよりなんで入学式明日ってことをはやく言わないの!?」
「あれ?
言ってなかった?」
もう…、このおばさんは……
私はこれ以上何かを言うのは諦めた
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