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膝をついたのは
俺だった
「な…んだと!?」
斎藤「上手く避けた様だが、深手だろう」
傷口を押さえている俺を尻目に
再び牙突の構えを取る斎藤
「…ちっ」
斎藤「地獄で待ってろ…いつか俺も行くからな」
ドンッ
斎藤の踏み込みの力強さ
奴は俺を仕留める気だな
そうは問屋が
斎藤「なっ!?」
「卸さねぇぇぇ!!」
俺は一か八か宙に舞った
凄まじい勢いで突きを放った為
斎藤に一瞬の隙が出来る
「おらぁ!!」
斎藤の後頭部に蹴りを叩き込む
斎藤「ぐ…はっ!?」
「まだまだ!!」
振り返った斎藤に袈裟斬り
斎藤「う…っ」
「ハァ…ハァ…あ、浅かったか」
致命傷には至らず
立ち上がる斎藤
「悪いが逃げさせて貰うぜ…死にたくねぇしよ」
斎藤「ま、待て…待ちやがれ…ぐっ!!」
先程負わされた傷に激痛が走り、倒れそうになる
斎藤「…霧伏龍…必ず俺が斬る」
龍が走り去った方を悔しそうに睨み付ける
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