プロローグ

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 最近の若者はよく彼氏やら彼女やらを所望している。現に大半の人はそういう相手を持っているし、むしろそれが普通であっていない方が恥ずかしくらいだ。  俺こと神山芽理(かみやまめり)もかつては運命の相手を探し求め、日々努力した人間の一人だ。  中3までだけど…  そんな努力とは裏腹に彼女なんてできなくて、女子と話すことさえままならなっかた。しかし、俺は諦めたくなかった。 「俺と付き合ってください」  俺は中学の卒業式に三年間好きだった女子に告白。結果は……名前さえ憶えられてなっかよ。  話は変わるが、みんなは‘ウサギとカメ’と話を知っているだろうか?ウサギとカメが競争し、結果はカメの努力により勝利するという話だ。  でも、あれはウサギが余裕を持ち過ぎたからであってカメの実力ではない。  これで何が言いたいかというと、カメはカメであって現実はそれ以上にもそれ以下にもならないということだ。
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