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「もしもしカメ君カメ君よ。私たち話するの初めてだよネ?」
「あっへ、はい」
宇佐見は視線を俺へと戻し急に聞かれたのと慣れていないのが重なり声が裏返ってしまった。
すると、俺の返事がツボにはいったのか爆笑する宇佐見。
「あへって、ちょっ…おもしろすぎるヨ…」
笑い過ぎてまともにしゃべれていない。
どんだけ笑ってんだよまったく。これだから女子と話すのは苦手なんだ。人の間違いを何の躊躇もなく爆笑するとか…へこむわ~。
「笑いすぎだ!」
「ごめん」といいながらも未だに肩の震えを止めることのできない宇佐見。
まぁどうせ話すのは今日だけだろうからいいか。
「話すのは初めてだよ。まだ入学して一か月だしね。それがどうした?」
そう、俺はまだ高校一年生。つい最近まで彼女作りに努力してました。
「私はここ一か月で10回くらい告白されたんだヨ」
「なんだ自慢か?俺は、宇佐見の恋愛にも興味はないぞ」
さっき言ったばかりなのに、どうしてそんな話を持ち掛けたんだ?
「うん、知ってるヨ。私が言いたいのはカメ君は他の男子とは違って私のライバルに相応しいってことダ!」
ライバル?俺は宇佐見の言ってることがわからなかった。
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