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「ライバルってなんだ?」
結局考えても答えは出なかった。
「ライバルとは日本語では好敵手と言って辞書によると戦うのに丁度よい相手のことだヨ」
長々と説明ご苦労。だけど、そんなことは俺でも知っていますとも!バカにしてんのか?
「違う。俺が聞いたのは、俺が宇佐見のライバルになるとはどういう事かと聞いたんだ」
「簡単だヨ。私と高校生活で競ってほしんダ」
宇佐見は口元は笑っていたが、目は闘志をむき出しにしており話の本気度を語っていた。
「そのこころは?」
「この高校生活を有意義に過ごすためダ。どうだい、ライバルになってくれないかナ?」
小さな手で拳を握り俺の前に突き出して笑う宇佐見。
これからの生活でやることもないし、スタートラインに立たないと走り出すことすらできないからな。
「喜んで」
俺も拳を作って宇佐見の小さな拳にコツンと当てた。
まぁ何すればいいのかわかんなっかけどね~
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