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確かに私は要領がわるく、鈍臭い。
顔もよい方ではない。
が。
私をバイトに選んだのは店長とかオーナーなんじゃないの!!?
このような悶々とした、苛々した気持ちを押し込めるように、ゆっくりと口を開く。
「初めてのバイトですので、至らない事は多いと思いますがどうぞよろしくお願いします。」
笑顔は
作れなかった。
10分後、ある程度のレジ打ち方法を教わり「あとは1人で慣れるまで練習してて」と、商品の入ったカゴを渡された。
トレーニングモードになっているレジでピッピッと商品を打ち込む。
すると後ろで見ていたオーナーは激怒した。
「お前は客が来ても無言でレジ打ちするのか!!?そんな店員見たことあるか!!!!!」
オーナーの声は店中に響き渡り、ちらほらいたお客さんは私の方をこそりと見る。
確かに無言でレジ打ちする店員はいない。
実践を思慮して練習しないと意味がないのかもしれない。
私が悪かった。
が。
お客さんいる前でそんな怒鳴るん!?
そんな怒鳴るん!!??
いや、私が悪かったけども!!?
でもめっちゃ店の雰囲気ヤバイで!!!!???
お客さん達は妙に静まり返り、店内には場違いな愉快な曲が流れている。
もう帰りたい…
切にそう思った。
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