第1霊:あぁ、儚き蝉時雨

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__________  _______ 『今何してるの?暇なら私の練習につきあってよ。場所はいつもの公園で。 PS.遅刻は厳禁!!』 そんな男心を微塵たりともくすぐらない色気無しの内容だった。 いつもならば直ぐに断りのメールを送り返すのだが、僕がそれを見たのは受信してから15分たってからだ。 さすがに15分も待ってくれているであろう送り主に、今更行けませんでしたと言うのも酷な話だろう。 そんなわけで、昼前の午前11時。 僕は両親と妹に、理由を言ってから主に通学に利用している自転車に乗って自宅から6・7分いったところにある広さだけが取り柄な公園に到着したわけなのだが……。 「遅刻すんなってかいてあったでしょうがぁぁぁぁぁあっ!」  「ヘブシッ!?」  到着早々、最早弾丸レベルの速さを持った黄色いテニスボールが僕の顔面めがけて勢いよく投げつけられた。 当然身構えてすらいなかった僕は捕ることは愚か避けることも叶わず、もろにその怒りの投球を喰らってしまう。 視界がぐらつき、体の重点もあわない。 軽い脳震盪にされかけた僕は半ば気力だけで、体制を立て直す。 「ふざけんな!いきなり安全な一般人に対して攻撃を行うなんて違法だぞ!」 「うるさい、うるさい!!約束を守らなかったアンタが悪いんでしょうが!」
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