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「すたぁーと!」
美雪の声が聞こえるその時地獄は始まったのだ
に・・・逃げなきゃ・・・捕まる・・・!死ぬ・・・!
私たちは必死だった、この命を懸けた逃走ゲームに
「ん・・・ナツ?」
「あ、佑香」
声を掛けてくれたのはクラスメイトの佑香だった
現実では性格の悪い性悪女だが
ひとりで立ち止まっている私にとっては
天使・・・!いや神だ・・・!と思えた。
「佑香!こ、これって・・・」
だんだん血の気が引いていくのが分かる
「うん、男子から逃げないと捕まると死ぬ
美雪・・・本当に何考えてんだか」
「美雪?」
「うん、このゲームの考案者は美雪なんだよ
ナツ・・・私と手を組もう」
う、嘘ぉ?!!考案者が美雪?!
ますます、訳が・・・
「ナツ良い?・・・ナツがおとりになって男子を引き連れるの
できるだけ大人数。そしてあの小屋に男子を閉じ込める」
佑香は説明をしながら小屋を指で指した
外から鍵を開け閉めできる
「ナツ行ける?チャンスは1回だよ」
「わ、分かった。ちゃんと小屋のドア開けておいてね」
「もち!ヨロ!いってら!」
はいはい、もちろん!ヨロシクね、いってらしゃい!ね・・・
短縮しすぎ佑香語か
今思えば多分・・・いや確実に少し佑香は笑っていた
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