5人が本棚に入れています
本棚に追加
なーんもない道を白い髪の長い男が歩く。
ユラユラと左右に揺れるしっぽのような髪に人々は見とれて止まる。
そんなことを気にも留めず。上半身の露出が激しい男は歩く
「あーあ、強い相手っつーか…鑢六枝(やすりむつえ)みたいに強い人はいないのかねぇ…?」
おれ、あぁ。鏡罪 柳眉(きょうざいりゅうび)。んまぁそこら辺にいるたわいもない男の子。
ほんっとに…鑢のじっちゃんが誰かに殺されてからっているもん…暇で暇で仕方ない。
なんか跡取り残したみたいだけど…長女の七実ちゃんに聞きに行ったら
「あぁ…七花のことね…あの子なら…とがめさん…っていう人にさらわれたわ。」
って聞いた時、俺はこのとがめって人を殺してやろうと思った…
唯一の兄弟を引きはがすか!?
ああああ…
つがめぇ…
おっと
とがめだったな。
ぶっ殺してやる…
「出てこいやぁあああ!!」
つい声が出てしまった
すると間抜けな声が聞こえてきた
「うわぁ…びっくりしたぁ。なに?」
そっちの方向を振り向くともみじがところどころにちりばめられた袴をはいた俺と刺して服装が変わらない髪の長い男が立っていた。
「(゜Д゜)だれ…?」
「いや、こっちのセリフ…」
お互いに対峙したふたりが同じ格好で二人をみあう
「髪白いんだな」
「なんでもみじの袴はいてんだ?」
「とがめみたいだ」
とがめ!?
「おい、いまとがめっつったか…?」
「あ?あぁ…とがめー?」
今まで歩いてきた方向に叫ぶと
「なんだ騒々しい…」
と白い髪の長いおんながでてきた。
うわ…俺と一緒かよ…
「七花!!」
しちかぁ!?
「おまえ七花っていうのか!?」
「おう」
「鑢 七花!?」
「おう」
「虚刀流 七代目!?」
「よく知ってるなぁ」
全部あってる…ってことは七実ちゃんが行ってた七花って…
「おまえ鑢七実って知ってるか…?」
「ネェちゃんのことか」
うわぁああああああ
最初のコメントを投稿しよう!