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高藤さんが私を少し離す。至近距離で目が合う。
「美夏・・・。」
もう一度囁くと、高藤さんの漆黒の瞳がゆっくりと近づいてきた。
思わずぎゅっと目をつぶると、一瞬唇に暖かさを感じる。
それでも私の心臓をかき乱すには十分で。ドクリと心臓が鳴る。
私から視線を外さない高藤さんを途方に暮れた様に見つめると、高藤さんが楽しげに笑う。そしてゆっくりとと手が動き、熱い指先が私の耳元に触れる。
その感触にぞくりと身を震わすと、高藤さんはもう一度キスをした。
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