待ち人来る

10/59
前へ
/102ページ
次へ
――――――――― ―――――――― ――――――― 幸「そう言えば、詩歌先輩は、どうして僕のクラスに転校生来るの知っていたんですか?」 俺が今まで知らなかったのに、何故詩歌先輩が知っていたのかふと気になって聞いてみたよ。 情報屋フラグが建ってる気がする! 詩「ん?あぁ、その話かいな。やっぱ興味あるみたいやな」 幸「ま、まあ、ちょっとだけですよ」 詩「何で俺が知ってたかやけど…今日な、同じクラスのチャラ男がな言ってたんや」 幸「詩歌先輩と同じクラスというと生徒会親衛隊総隊長ですか?」 に、兄さん!? 確か兄さんは2年4組で、詩歌先輩と同じクラスだった気が… 詩「そうやそうや!チャラ男総隊長や。 まぁ、そのチャラ男がな朝からノーパソ開いてなんや分からんけどカタカタやりよってな。 そうしてるかと思いきや、突然叫び出したんや」 兄さん何やってんの!? でも、詩歌先輩、情報屋じゃなかったのかぁ。残念。 幸「な、なんて?」 詩「『なん…だと…1年4組に明日転校生が!?』って言うたんや。しかも、授業中にな。 せやから、センセに怒られてもうてな。 『ごめんねぇ~』って直ぐ謝っとったけどなぁ」 兄さん、マジで何やってんの!? まぁ、兄さんの失態のお陰で手遅れになる前に転校生が来ること知れたからいいけどさ。 幸「へぇ、そうなんですかー」 あ、ちょっと一本調子になっちゃった。 ん?ちょっと待て。 兄さんは知ってたのに僕に教えなかったってこと!? 兄さんの薄情ものぉおおおお!!!!
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

368人が本棚に入れています
本棚に追加