368人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
王道の副会長イベがないことにがっくりきたのは事実だが、非王道でもいいじゃないかと無理矢理納得することにして、気を取り直し、藤堂の方を見る。
藤堂は、ボルトも吃驚の速さで走ってきたのにも関わらず、あまり息切れしていない。
藤堂って運動神経いいんだな。意外。
だってさ、藤堂って儚げなイメージがあるし、いつも本持ってるから文学少年でインドア派っぽいし、今度体育の時間注意して見てみようかな。
そんな事を思っていると、藤堂はカードを出して、正門を開け始めた。
やっと王道(まだ分からないけど)転校生のお目見えですか!?やっふー!!
転校生、よかったな!やっと迎えが来たぞ!
耳のイヤホンに集中する。
転校生「だ、誰かいるのか?…ていうか、門開いてるぅうう!?」
転校生、ナイスリアクションだなwwwww
幸「あ、こんにちは。君が転校生かな?
待たせてごめんね」
ホントだよ。こちとら3時間も待ったんだ!
転校生「別にいいぞ。謝ったから赦してやる。俺は優しいからな!」
いいのかよ!
お前ずっと泣いてたじゃないか!
つかその台詞、アンチなのか?
転校生はまだ門の向こうにいて俺から見えず、転校生の声だけが届く。
最初のコメントを投稿しよう!